freebsdPostInstall [20141207版]

概要

freebsdPostInstallは、FreeBSDのインストール後の設定をシェルスクリプトを用いて自動化するものです。インストール後の設定とは、基本的なFreeBSDの設定、X Window System + MATEデスクトップ環境の導入と設定、アプリケーションの導入を含みます。

インストールされるアプリケーションは、

などです。通常のPC使用に必要なアプリケーションを網羅しています。

前提

FreeBSDのインストールは、デフォルトのインストーラであるbsdinstallなどを用いて、インストールされているとします。root以外のユーザー・アカウントは登録していないとします。またネットワークに適切に接続しているとします。

使用方法

インストール作業を完了したFreeBSDを起動したら、rootでログインします。デフォルトのプロンプトは

root@hostname:~ #

などとなるはずですが、ここでは単に

#

で表します。rootで次のコマンドを実行します。これらのコマンドで、freebsdPostInstall20141207.tar.gzをダウンロード (fetch) して、圧縮されたファイルを展開し、配布ファイルのあるディレクトリに入ります。

# fetch http://coildomain.net/freebsdPostInstall/freebsdPostInstall20141207.tar.gz
# tar xvf freebsdPostInstall20141207.tar.gz
# cd freebsdPostInstall

次のアカウントでFreeBSDを使用する場合を説明します。適宜読み替えてください。

  • ユーザー名: densuke
  • 本名: Densuke Okonogi
  • パスワード: dennoucoil

VMwareでない環境で使用する場合は、次のコマンドを実行します。

# ./freebsdPostInstall.sh -u densuke -n "Densuke Okonogi" -p dennoucoil

Vmware上のFreeBSDで使用する場合は、次のコマンドを実行します。

# ./freebsdPostInstall.sh -u densuke -n "Densuke Okonogi" -p dennoucoil -w

オプションは次のとおりです。

  • -u または --user: ユーザー名の設定
  • -n または --gecos: 本名の設定 (GECOSフィールドを設定します)
  • -p または --passwd: パスワードの設定
  • -w または --vmware: VMware用に設定する

オプションを指定せずにfreebsdPostInstall.shを起動した場合、次のアカウントをデフォルトで登録します。

  • ユーザー名: freebsd
  • 本名: FreeBSD User
  • パスワード: password

このコマンドの実行には、数時間かかります。終了したあと次のコマンドでリブートします。

# shutdown -r now

リブート後、グラフィカル・ユーザー・インターフェースのログイン画面が表示されます。登録したアカウントでログインすると、MATEデスクトップ環境がスタートします。

Mozcの設定

ログイン後に、日本語入力システムであるMozcを設定する必要があります。[システム]->[コントロール・センター]を選び、[iBusの設定]を開き、[インプットメソッド]タブから、[インプットメソッドの選択]->[日本語]->[Mozc]を選択して、[追加]ボタンを押します。その後、ウィンドウを閉じます。日本語入力ができる状態にするためには、一旦ログアウトしログインし直す必要があります。再ログイン後は、[半角/全角]キーで日本語入力を選択できるようになります。

少し詳しい説明

このスクリプトは、

  • 使用するユーザー・アカウントの登録
  • システム全体のアップデート
  • システム全体の追加設定
  • アプリケーションのインストール
  • ユーザー設定の追加

を実行します。

基本的にすべての工程を自動的に実行します。「システム全体のアップデート」の変更されるファイルの表示で、一旦停止が発生する場合があります。その場合は、スペース・キーを数回押すことで、続行することができます。

バグ

  • -gオプション (または --groupオプション) の処理を書いていますが、今のところ何の機能も持っていません。
  • たぶん、見つけられていないバグがあります。

ファイル

freebsdPostInstall20141207.tar.gz
このスクリプトの使用は、自己責任でおねがいします。

freebsdPostInstallを実行し、ログイン後にchromiumを起動した状態のスクリーンショットです。